最近、こんな本を読んでいます。
『米中もし戦わば』
中国の軍事力分析には驚かされました。また、大国は覇権国家になるという指摘にも納得しました。
中国の所有する膨大な数の核兵器と、アジアから米国を排除して一国で支配しようとする意図を考えると、北朝鮮の核開発の黒幕は中国ではないか、と思えてきました。
米国がアジアに駐留するコストを大きくして、米国とその同盟国を疲弊させ、やがては米国のアジアに対する関与を減らしてゆき、その後に不可逆的にアジアを支配する。
そんな国家戦略を知ったとき、北朝鮮の動きは中国を利するものだと気が付きました。
国際社会からの要請にもかかわらず、北朝鮮の最大の支援国である中国は制裁を行わず、北朝鮮に動きに手を焼いているように見えます。しかし、手を焼いているのではなく、同じ方向を向いて動いているのではないでしょうか。
そんな目で見ると、いろんな出来事に筋道だって見えてくる気がします。
国際社会は軍事力がすべてです。
軍事力のない国は、国境を守ることができません。
中国はいまだに6%にペースで成長を続け、軍事費の増大しており、また兵器の近代化も進んでいます。
100年後の世界は、産業革命以前の中国がアジアを支配する景色に戻っているのかもしれません。