昨日、ファイナンシャルプランナーの継続教育研修会に参加してきました。
東大名誉教授で、テレビ東京のワールドビジネスサテライトの解説でもおなじみの伊藤元重さんが、約1時間、日本から見た世界情勢と今後について熱く語っていただきました。
その中で今まで気にしていなかったけど、新しく心に焼き付いたのは以下のキーワードです。
・第4次産業革命
・フィデューシャリー・デューティー
第4次産業革命は、A/IやIOTによる仕事が変わってゆくということです。
わかりやすく仕事の種類を3種類に分類していました。
レイバー(力仕事)、ワーク(事務作業)、プレイ(音楽、演劇など)
産業革命の機械化によって、人類はレイバーから大きく解放されました。ガレー船のように船底で大勢で船を漕いだり、畑を人力で開墾したり、といった筋力優位の仕事の優先順位が下がったのです。同時、仕事を失うことを恐れた人々による機械打ちこわし運動も起こったりしましたが、今になってみれば、機械化された生活が当たり前になってしまいました。
第4次産業革命とは、ワークから人類を解放するものです。定型的な事務作業は機械が瞬時に行ってくれる時代が近づいているのです。産業革命で仕事の内容が大きく変わったように、将来の仕事は今では想像がつかないものに変わってゆくのです。仕事が奪われるのではなく、新しい仕事に人類を押し出してくれるものなのです。
次の仕事はプレイです。私はその話を聞いてマネージメントをイメージしました。事務作業は機械化されていて安価かつ容易に準備できるので、すべての人が実業家となって、あたかもオーケストラを演奏するかのように仕事をするイメージです。AI、IOT、フィンテックといった様々なツールを駆使して新しい仕事を作ってゆくことになります。
心配も大きいですが、新しい未来にわくわくします。私が子どものころは、スマホなんて想像がつかなかったです。きっと新しい未来も、今の私の想像を超えたものになることでしょう。
フィデューシャリー・デューティーとは、顧客第一主義のことです。当たり前のことと思いがちですが、各金融機関が投資家に対する公約としてを発表し始めたのは2015年と最近のことなのです。
2015年から注目されたのは、その後ネットで調べた情報によると、2014年に金融庁が発表した「平成26事務年度金融モニタリング基本方針」でその言葉が導入されたことが原因とのことです。資産運用・管理といった資産運用業界に限ったものではなく、商品開発、販売を含めた金融機関全体に対し、資産運用を行う顧客・投資家の視点にたった金融サービスを提供するための規範を示すものとなっているようです。
貯蓄から投資へ、との掛け声は聞かれますが、日本の金融機関で購入できる投資信託は手数料が高く、投信を変更させる回転販売で手数料を確保することも行われているようです。
投資は、数パーセントの利益を積み重ねてゆくものです。そこで数パーセントの手数料を取られてしまっては、お客に利益は残りません。欧米では、投信の手数料は0.数パーセント程度のようです。
フィデューシャリー・デューティーを欧米並みに進めて、もっと生活に投資が身近になってほしいものだと思います。
そう考えると、金融機関の未来は、あまり明るくないかもしれません。特に間接金融の銀行は、不要になってしまう日が近づいているような気がします。
posted by VivaLifePlanning at 13:59|
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